ふわぁ、と小さな欠伸を漏らして、私は
布団に入った。

明日、あの先生に会いたくないなぁ。
資料室の掃除を命じてきた奴。

できれば掃除もせず、反省文も書かない
方針でいきたい。

そんなことを呑気に考えながら、私は
眠りの世界へと入った。









今頃、吉田君がどんな思いをしているか
なんて考えもせずに。






私は。




吉田君とのキスの事なんて、朝になれば
忘れてしまっていたのだった。