だったら容易に一人で外に出回ったら、危険性はかなり高まる。
グレイに外に出ていいと言われたって、危機感を持たないと、いつ狙われているかわからないのに…
今からグレイのところに戻る?
でも、最後まで逃げ切れる?
どうしたらいいか考えていると、突然木から人が飛び降りて来た。
「…っ」
「うお…っ!」
飛び降りて来た人物は私がいることを知らなかったのか、びっくりし着地に失敗する。
「…ってぇ…」
「え…と、大丈夫ですか?」
私はその人に近寄る。
もし敵だったら、私はこの瞬間殺されるだろう。
でも、不思議とこの人なら大丈夫だと思った。


