最愛 ーサイアイー




ただ、案内した看護師の表情は暗かったのは覚えている。




「どうしよう?!私……?!」



「落ち着け……俺たちはなんも出来ねぇ……」




泣き出した橋本に、手を貸すことも出来ず、ただ前の扉を見つめる。



そぉいえば、美幸は呼ばれてねぇのか?




今からでも、連絡した方がいいんじゃねぇか?




「おい、橋本ーー「瑠衣くんに連絡した方がいいよねっ?!?!」




……は??



「なんで、城崎なんだ……?相川に連絡すべきだろ??」



「美幸に……?美幸はだって……!」



おかしい。



話が噛み合わねぇ。