「カノン、何にやけてるのにゃ……」

後ろから鋭い視線が突き刺さる。

「うわっ!……はぁ、なんだよ、ライムか…」



ライムは私のペット。
ライムは、どんな人の心の中も
読める特別な猫。


「で、これが今回担当する中田翔の個人情報にゃ。」


ライムに、中田翔担当用の分厚い白色のファイルを手渡される。


無言で、それを受け取り中を見る。