大人の臆病【短編】

次の日、克己と会いづらかったけど仕事は仕事!と自分に言い聞かせ

休む事は無く職場へと向かった。



あれ?いつも居る席に彼が居ない。

どうしたんだろ?


「遠藤主任は午前中外出だから。」

と隣に居る私の1つ年上の亜佐美先輩が声を掛けてきた。


はぁ~、外出かぁ…

良かったかも。

朝から会うのはきついもんね…



午前中は克己も居ないお陰で仕事に打ち明けてあっと言う間に昼になり

仲が良い子達と昼食を済ませ、自分のデスクに戻ると外出していた克己が自分のデスクに戻って来ていた。


ドキッ!


思いっ切り目が合ったので軽く会釈をしデスクの椅子に腰を下ろした。


なんか気まずいな…

でも私は克己が彼女居る事知らなかったし…

関係無いのかな?関係あるよね。

彼女に申し訳ない事してしまったな。

私が彼女だったら浮気なんて絶対許せない事だから。