大人の臆病【短編】

俺は思い切り部屋を出て車に乗って雅の家へ向かう事にした。


雅、今日は俺の話を聞いてくれ。

そんな想いを胸に抱いて俺は雅の家まで着いた。


が、まだ雅は帰っていなくて車で待ってると

前方から男女が2人歩いて来るのが見えてすぐさま車から降りた。


雅だっ!さっきの男と一緒なんだな。

こうなったら彼氏でも関係ね~よ。


俺が少しずつ近付くと雅は歩いていた足が止まり俯いた。

そんな雅を男が優しく抱きしめた。


くっそ!!他の男に触れさせやがって!!



俺は2人の方へもっと近付き俺が声をあげた。

「雅!お前何やってるんだ。」


その言葉と同時に雅の腕を取り俺の胸へと寄せた。


雅、なんで泣いているんだ?

この男は雅を泣かせるのか?

俺が、俺が雅の事守ってやるよ。



「貴方、みやの何ですか?」

力強く雅を抱き寄せてる俺の顔を見て男はこう言った。