大人の臆病【短編】

一端、家に帰り雅に連絡をした。


出ない。何回掛けても出ない…


もしかして男と居るの?

それって彼氏なの?


雅、お前は可愛いもんな。

俺だけが雅の事想ってる訳じゃないのかな?

雅に彼氏が居るなんて一度も考えた事無かったよ。


本当にデートする奴いるのかよ。

お前を俺以上に大事に想ってくれている人が側にいるのかよ。


俺は雅の何だったんだ??


なぁ、教えてくれよ。

俺、苦しいよ…



「これで電話掛けるの最後にしよう。」

リダイヤルを押し雅へと繋がる発信音を聞いていたら