リハビリを頑張ろうしても、体が言うことを聞いてくれない。


倒れるのにも、疲れた。



もう、どうにでもなってしまえ。



って思うと、必ず忍が助けてくれる。













私と忍は二人いないと、駄目だから。

一緒にいるから、今ここにいる事が出来る。


でもね―――――


「忍、ごめんね。」



大好きな人の手をそっと離して、


















その手で、点滴の針を全部抜いた。
























そして、車イスで外に出た。