「同情して欲しいと思ってるわけじゃない。ただ、莉亜には知っておいてほしかった。」

何だか、告白されてるようで顔が赤らむ。
急に体が冷えてきた。

「・・・ありがと。ずっとここにいられたらいいのに。」

病院内が騒がしくなってきた。
でも、ここだけは静かなまま。

時が止まったかのように。

「リハビリ、頑張るんだろ?・・・戻ろう。」

忍は、なぜか悲しげな顔をして車イスを押し始めた。

そうだ、私は頑張らなくちゃ。
頑張って、前みたいに歩けるようにならなきゃ。

ならな――――

「うっ・・・。」




息が苦しい。




頭が痛い。



「莉亜!?」


忍の声が聞こえた後すぐに、


意識が飛んだ。


















忍、ごめんね。






私ってこんなにも、弱虫だったんだ――――。