目をあけると、そこは真っ白な天井。

初めに来た時のよう。







「どうして・・・。あれ、リハビリ・・・
リハビリ!しなきゃ!!」

私は体を起そうとしたが、すぐに気が抜けて、ベットに倒れこんだ。


「大丈夫か?・・・落ちつけ、俺だ。」

目の前には冷や汗をかいた、忍がいた。
私は、なぜか安心して力が抜けた。



「私・・・どうしちゃったのかな?」

ふふっと力のない微笑みを浮かべると、
忍は私の顔をじっと見つめた。


「赤松さんから、しばらく休養を取るように、だって。
俺も、そうした方がいいと思う。

焦らなくてもいい。ゆっくり、治していけばいい。


俺はずっと、ついてるから。」


忍は私の頭をぽんぽんと撫でた。

私は、なんだか情けなかった。



リハビリ一つで大勢の人に迷惑をかけて。
何回も倒れて。

それでも、まだ歩けなくて・・・。




自分が情けない、弱い。



「莉亜!」

一瞬、頬に鋭い痛みが感じた。
忍が私に、平手打ちをした。


「情けないって思った?
弱いって思った?

・・・ふざけんな。
俺だって、誰だって、お前みたいな目にあったら挫ける、挫折する。


それもいつまでも抱え込んでたららちが明かない。


吐き出せ、思いっきり叫べ。」

すると、忍は私の頭をすっぽりと隠した。


「っぅぅぅ・・・。」


忍の体に、私の思いをぶつけた。