「初めて・・・、母に口答えしたの。」

莉亜は、さっきの女が置いてった荷物を見つめていた。



「忍がいたからかな・・・。」


莉亜はなぜか頬を赤く染めた。

俺は気にせず、莉亜の荷物を片づけていた。




「怪我した礼じゃねぇけど、連絡したらいつでも飛んでくる。
授業中でも、夜中でもかまわねぇ。

お前と出会って何かが変わった。」



莉亜はありがとうとほほ笑んだ。


「忍・・・私達って、友達以上恋人未満?」


悪戯っ子みたいにたずねてきた。




「ばーろー。
家族以上恋人未満な。」


冗談半分で笑うと、莉亜も納得したように頷いた。










「このことは、私と忍以外内緒だよ?」













「当り前だ。」



















こうして、忍と不思議な関係が始まった。