「どうして、男なの!?」

俺が聞いた、女の第一声だ。


女は、笑わない俺を更に嫌った。


俺が4歳の時、幼稚園に入園する前の時公園で待っててと言われたきり帰ってこなかった。

そう、捨てられた。



悲しくなんてなかった。


あの人は、ただの女。



俺に、母親なんていないんだ。





その後、街を彷徨っている所を、児童自立支援施設に引き取られ、そこで数年過ごした。

もちろん、友達もできなかった。


「笑わない。」
「暗い。」
「何考えてるか、分からない。」

会う人皆に言われた。


俺は、人に好かれる方法が分からない。









俺は、光を求めていた。