引っ張られるがままに教室を飛び出てきた私は、駐輪場へ走った。
春斗が自分の自転車を出してきた。
私も自分のを出そうと小走りすると、春斗にぐいっと腕をひかれた。
「んなコトしてねーで早く乗れ!」
春斗は私に有無を言わさず荷台に私を乗せ、自分のお腹に私の腕を回した。
こんな状況で不謹慎かもしれないけど、心臓がドキドキして春斗と二人乗りしている事が嬉しかった。
春斗にとって私はただの幼馴染みかもしれない。世話の焼ける妹なのかもしれない。
それでも私は…。
春斗が好き。ううん。大好きなんだ。
そう言いたい気持ちをこらえ、春斗の背中に顔を埋めた。

