初恋相手はイケメン美男子Ⅱ




―――――……




なぜか相川君のことを考えているうちに放課後になってしまった。




始業式でも先生の話には耳にも届かず、相川君のことばかり考えていた。




一方葵はまったく先生の話を聞かず、優と静かにお喋りをしていた。




こんな時によく喋れるよね…




あたしはそう思いながら鞄に筆記用具を入れていた。




相川君まだかな…葵と約束してるのにどうしよう…




「雅ー」




あたしは声のするほうに振り向くと葵が立っていた。




「あ、ごめんあたし相川君と約束があって…」




「相川と?何考えてんだあいつ…」




葵と話し込んでいるうちに相川君が教室にやってきた。




「おい龍!お前雅をどうするつもりだ。勝手な真似しやがって」




「勝手って俺は転校生だし、いいじゃん別に誘ったって。」




「雅の悪口言ってたくせによく言うよ。ったく…いいけど俺も同行だからな」