恋を奏でる軽音部

ステージが出来上がった。


たくさんの机の上に、先輩と持ってきた暗幕がひかれ、その手作りステージの上には、アンプやらドラムやらが乗せられている。


本格的なステージ。


ここが音楽室だったことなんて忘れちゃうくらい、素敵なステージだった。




「明日ここで演奏するんだねー！なんか、緊張してきたぁー！」



メンバーの表情は、眩しいくらい輝いてた。



私たちの初ステージ、だもんね。



私も、結愛も、つぐみも、友菜も、郁美も。



聞いて欲しい人がいる。


聞いて欲しい歌がある。