「いいなぁ、花音は。翼先輩に愛されてて…」


「は!?何言ってんの!?私、彼女でも何でもないし。結愛こそ、真くんとどうなのよ?」


「別にー。何も進展ないよ?」


寂しそうな顔をする結愛に何か言いたかったけれど、言葉が出てこなかった。



「おーい!花音と結愛ちゃん、サボりかぁー?俺も混ぜて!」



しんみりした空気をかき混ぜてくれたのは、やっぱり翼先輩。


私と結愛は「やだー!」なんて言いながら、作業に戻る。





やっぱり、好きだなぁ。