生徒会長が司会を勤め、後夜祭が始まった。


そこでの重大発表に、体育館中がざわめいた。



「この場をかりて、申し上げます。真に残念ですが、我等生徒会はこの行事をもって、活動をきりにしたいと思います。」


「え!?」



耳を疑った。



「未熟だったとは思いますが、今までご理解とご協力、本当にありがとうございました。」



そう言って頭を下げる、翼先輩。




この後夜祭が幕を閉じたら、すべてが終わる。



軽音部も新しい部長へと移り変わり、

生徒会室に行っても、もう先輩はいない。



そんな当たり前のことを、分かってなかった。




嫌で、たまらなかった。