家に帰ると、皆がいた。

『お帰り!類衣子お姉ちゃん!』

盗賊稼業は辛いけど、妹達の姿を

見ると安心する。

『ただいま。ちゃんといい子にしてた?
ほら、今日のご飯』

『やったあ!お魚だ!久しぶりだよ!』

『ありがとう、お姉ちゃん!』

『ほらほらご飯にするわよ』

薄汚い木の家は、私と妹達が頑張って

作ったもの。ここらへんでは、木は

一杯あるから、すぐ集まった。

私は、いつまで妹達を守れるのだろう。

私が捕まれば、妹達は死んでしまう。

だから、今までより大きな大金がいる。

しばらく盗まなくてもいいように。

今までの貴族の家は家族が生活できる

ギリギリの分ぐらいしか一度にとれない

から、もっと金持ちを狙おう。

明日、目星をつけに町に行くか。