幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



その姿を見た途端、キュッとなるような変な胸の痛みが走った。


「メール見てくれた?」

「あぁ、うん。見た」

「へへっ、緊張したんだよー?初メール」

「マジ?っていうかごめん!俺も緊張しちゃって。何て返せばいいか分からなくて返信できてないままで」



そしてふたりの会話を聞いていると、その痛みのような感覚はさらに強くなっていった。



「おはよーみのり!」

「おはー!」


だけどその時、聞き慣れたユリとハルの声がして。


「おはよー!ユリ!ハル!」


ふたりの姿を見つけると、ホッとしながら言葉を返した。



だけど…



「おはよーユリちゃんハルくん!」

「おはよ!岡崎さん」

「おーっす」



一瞬、何で?って思った。


何でユリとハルまで岡崎さんとおはようとか言い合ってんの?って。

そんなことを思ってしまった自分がいた。