幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜




「えっ?」


少し緊張したようなユリの顔。



「私は岡崎マリカ。仲良くしてくれたら嬉しいな…よろしくね♪」


だけど岡崎がそう言うと、すぐにユリは笑顔になって。


「うん!こちらこそ!よろしくね」


ユリがそう答えると、佐々木や村川も同様に自己紹介をしてユリと話を始めた。


それを見た俺とハルはお互い目を合わせて頷いて。

とりあえず大丈夫そうだな、と、言葉を交わさなくてもお互いそう感じたような気がした。


つーか、岡崎超いい奴じゃん。

仲良くしてくれたら嬉しいな♪とか、すげー可愛いし。

ユリもなんだか嬉しそうだし。


本当、みのりとは全然違う。

あいつは気が強いしすぐ怒るし。

可愛いさのカケラもない。


ニコニコしながらユリと話す岡崎の姿を見ていると、見た目が可愛いだけじゃなくて性格もいいんだな…なんて。


ぼーっと頬杖をつきながら俺はその光景をじっと眺めていた。