……ダメだ。 この状況じゃ、昨日と同じになる。 みのりにもまたぐちぐち怒られかねない。 「ユリ!」 大きな声でユリの名前を呼んだ。 「こっち来いよユリ!」 そしたらハルも。 こっちを向いたユリにそう言いながら手招きをして。 少し戸惑った表情のユリを見ると、ユリの席まで歩いていった。 そしてユリの腕を掴むと、ハルはちょっと強引に俺たちのところまで引っ張ってきた。