「つーか、あいつがノルマのうちの一人?」 自転車の鍵を抜きながら、涼はあたしにそう聞いた。 「ノルマ?あぁ…うん、そうだけど」 「へぇーっ。話しかけれないーとか言ってたくせに男には声掛けられたんだ?」 「はぁ?」 「ま、どうでもいいけど」 涼は小さな声で吐き捨てるように言うと、スタスタ歩いて足早に家へと入っていく。 …意味わかんないんだけど。 しかもどうでもいいならいちいちそんなふてぶてしい態度するなってば! あーっ、もう! なんだかムカついてきた。