「ねぇ、写真撮ろうよ」 「またかよ」 「いいじゃん」 「うーん」 渋る涼の腕を掴み、ねっ?とその顔を見上げた時だった。 「あの、良かったら撮りま……あっ!去年の⁉︎あの時の高校生だよね?」 その声の先に視線をうつすと、少しお腹の膨らんだ女の人とその隣に立つ優しそうな男の人がそこにいた。 あっ…あの時の! 「はい!去年ここで写真撮ってもらった高校生です」 あたしが答えると、その女の人はニコッと笑って。 「撮る撮る、カメラ貸して」 あたしからそっとカメラを受け取った。