幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜




「何がそんなに面白いんだか」



そうつぶやきながら、あたしは手にした携帯に視線を戻した。


兄妹みたい…か。



「その画像もプリントして貼らなきゃね」

「あ、そうだね、ふたりのアルバムに」

「…ふたりのアルバム?」



お母さん達にそう言われ、あたしは何のことだか分からず首を傾げた。



「えっ?みのり見たことなかった?小さい頃からの涼ちゃんとの写真をアルバムに貼ってるのよ」

「そうそう。私も作ってるのよ涼」



ふーん、と相槌をうつあたし達。

初耳だし。

そんなアルバムがあるなんて、今の今まで知らなかった。