ずっとこのままだったらいいのに。
ずっとずっと、今が続けばいいのに。
電車が揺れ、後ろから押されるような形で目の前の涼に密着してしまったあたしは、そう思いながらその勢いに任せて涼の胸にしばらく身を預けた。
ドキドキした。
心臓がバクバクしていた。
幼い頃からずっと一緒にいた涼。
ねぇ涼…何で涼なんて好きになっちゃったんだろう。
何で涼なんだろう。
幼なじみじゃなかったら…
この気持ちを伝えられたかもしれないのに。
お隣同士、嫌でも顔を合わせるような距離にいて。
親も弟達も仲が良いそんな環境で…
この気持ちを言えるわけないよ。
岡崎さんがいる。
彼女がいる。
最初からフられるのが分かってるようなそんな負け確定の告白なんて…
あたしにはできない。
抑えることしかできないんだ。
だから…苦しい。
そばにいるのが苦しいよ。



