岡崎を送り、家へと帰る道のりをボーッとしながらゆっくりと進んだ。 ウソついたり気を使ったり、何か…いちいち疲れてくる。 罪悪感を感じてしまうのは、明日内緒でみのりと会うからなんだろうか。 「あ!涼兄!」 やっとたどり着いた家の前。 「おー!ひかる」 隣の家の前にはみのりの弟ひかるがいて。 「みのり帰ってる?」 「帰ってるんじゃない?自転車あるし」 その言葉に視線を動かすと、見慣れたみのりの自転車がそこにとめられていた。