幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜




その直後から感じ始めた周りからの視線。


校舎の階段を登り、教室まで向かう廊下では、あのふたり付き合ってるの?なんて声がヒソヒソと聞こえてきた。


いちいち見てくんなよ…


つーか腕…もうすぐ教室に着くし、そろそろ離してくんないかな。


繋がったままの腕に視線を落とすと、隣で岡崎がクスッと笑った。


「あっ、ごめんね。ずっとくっついちゃってて」


そして照れくさそうに言いながら、そっと腕を離してくれた。


「いや、別に…大丈夫」


何が大丈夫なんだって感じだけど、そう答えずにはいられなかった。


離してほしかった、なんて言えるわけない。



ぼーっとそんなことを考えながら教室に入った俺。

だけど次の瞬間、異様な空気をすぐに感じた。