「じゃあ今から返却しに行くか」 「何で」 「俺も借りたいやつあるし」 「……。」 「ほら、早く用意してこいよ」 だけど俺がそう急かすと、面倒くさそうに家へと入って。 しばらくすると、レンタルショップの袋を片手に家から出てきた。 「後ろ」 「えっ?」 「一緒に行ってあげるんだから乗せてってよね」 「はいはい、乗せます乗せます」 何の交換条件だよ? 答えながら、俺は思わず笑ってしまって。 自転車を取りに行くと、玄関先に突っ立ったままのみのりに早く乗れよと目線で合図を送った。