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俺たちの両親は今から3年前、中学の入学式の日の前日に交通事故で死んだ。


俺たちの入学祝を買いに行った帰り道だった。



その当時、俺は本当に弱くて泣き虫だった。

美野里だって泣きたいはずなのに、ずっと俺を慰めてくれた。



でもその時、俺は疑問に思った。


なんで美野里は泣かないのか。



当時のバカな俺は「薄情なヤツ」と思っていた。


毎日毎日美野里の顔を見るのが嫌だった。


なんで、優しい両親が死んでこんなヤツが生きてるんだ?って・・。




でも、俺は見たんだ。


美野里が隠れて泣いているのを。



ベランダに出て、満点の星空を見上げながら。


お父さん、お母さん


って。



一番薄情なのは俺だったんだ、って気付いたよ。


美野里がどんな気持ちかも知らないであんなこと思って。



俺は黙って後ろから美野里を抱きしめていた。



その日、俺は初めての恋に落ちた。



------------絶対に俺が守ると誓って



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