「実乃流・・・?風邪引くよ?」

大好きな優しい声と共に、肩にブランケットが掛けられた。



「ありがと。・・・美野里も風邪引くよ?おいで。」


俺は美野里を引き寄せて後ろから抱いた。


「・・・懐かしいね。こうして2人で星を眺めるの。」

美野里は満天の星空を見上げた。



「・・・そうだね。あの日以来かな?」


「あの日??」


「うん、あの日。」


美野里は思い出せないらしく、首をひねった。



あの日・・・


俺が美野里に恋をした日




あの日もこんな星が綺麗な日だったな・・・。