美野里side


「----------・・・新入生代表、青樹美野里。」


ふぅ、終わったぁ。


もうめちゃめちゃ緊張したよぉ~。



私に拍手してくれる人たち。


心から感謝、感謝です~。





「実乃流ぅ~、緊張したぁぁぁ。」

「お疲れ様。・・・っおっと!」


力が抜けて実乃流に体を託した。

それを受け止めて頭を撫でてくれる実乃流。


あ~、心が安らぐなぁ・・・。


なんで実乃流の腕はこんなに安らぐんだろう?



兄弟だから?

双子だから?

たった一人の家族だから?



それとも実乃流のことが・・・?



いや、それはないな。


だって、そんな恋愛しちゃいけないもん・・。



あぁ、心がモヤモヤするよぉ。