―…そりゃあゆなだって知りたいよ…?
まだ知らない体温だってあるし…
見たことがない顔だってある。
──ピロロン♪ポロロン♪
『お風呂が沸きました♪』
というアナウンス。
「ゆな風呂はいったら?」
「えっ……」
───ドキン…。
高鳴る胸に、落ち着けと言い聞かせる。
……けれど。
その反動なのか、
寂しいと言う感情が胸に広がっていく。
「……それとも……
──……一緒に入る?
………なーんてな。」
───ポンポン。
頭を優しく撫でられ、
りょうたが笑う。
………………。
どうしてなんだろう。
どうしてこうも矛盾するんだろう。
離れるりょうたの手さえ、今は寂しい。
寂しい──……。
「………る………」
「───え?」
「──…いっ……
一緒に入りたい──…っ」
りょうたの手をギュッと握って、ありったけの言葉を伝えた。
離れたくない…。
