「…りょうた…??」


何で泣いているの…?


「―・・・だから

もう自分を傷つけるな…お願いだから…ッ」



──────……。


ゆな気持ち悪くないの…?

手首きってひかないの…?


ゆなを必要としてくれてるの…?


「…りょうた…ッ」



そう言ってゆなはりょうたの胸の中でずっと泣いていた。


──…どれくらい時間が経ったのだろうか。



枯れることない涙を拭い、顔を上げ時計を見つめる。



────夜10時半。


「うそっ──…!!
もうこんな時間…
りょうたごめん…!」


ぎょっとするゆなを見て、
りょうたは目尻を下げて笑った。


「いいよ、落ち着いた?」



「………ん…」



“良かった”と笑うりょうた見て、心に柔らかな風が吹く。


やっぱりゆなにはりょうたが必要だ