「ねえちゃん?
  早くしないと学校遅れちゃうけど?」
 
  
私の双子の兄の要(かなめ)は
  

ドアをノックもせずに開けて言った。



  「ちょ、ちょっと待って」

 私は慌てて髪をセットし始めた。