金糸雀達とお茶会を

「ちょ、…廻サン…そんなドアの真ん前に立ってたら危ないデショ。ドアぶつかるよ。
それに…何、盗み聞き?」
「盗み聞きでは無いのじゃ、お前らの会話をこっそりひっそり隠れて聞いていただけじゃ!」
いや、そんな堂々と言われても…。
「…廻サン、世間ではそういうのを盗み聞きって言うって知ってた?」
「……知らぬわ!」
ふん、とそっぽを向く。

あーあ、自分が口で負けるといっつもこうなんだからー。
もうちょっと大人になって欲しいもんだね、ホント。

「まぁいいや…話聞いてたならさ、分かると思うけど…彼女、依頼するってサ。」
「…そうか。
それでは…色々、準備せないかんのぉ…」

ふむ、と少し考えるように廻サンは言うと、どこかに向かって歩き出した…と思ったら、足を止めた。

「…あの娘の意志は…どれほどのものかの?」

「…あの子の意志は…相当強い、よ。
いい目してるしね。
でも…」
「…でも、何じゃ」
「…少し、心が脆いかもしれないね」

アタシの目には、彼女は脆さと強さを持っているように、見えた。
さて、脆さと強さ、…どちらが勝つか。

「…そうかの」

それだけ呟くと、廻サンは再び歩き出した。
アタシもやらなきゃいけない事があるから、す、と歩き出した…。