金糸雀達とお茶会を

【朝霧夕凪 side】

あたしは一通りこの店の説明を神崎さんにした。
んー…あんまり分かってないみたいに見えるケド、まぁいいか。
そのうち、分かるようになるさ。

うん、と一人心の中で納得してから、表情を引き締め、神崎さんをす、と見据えた。
「……でさ、…アタシ達に依頼する?
『完璧な殺人計画を立てる』っていう事で…
あ、勿論警察とかにバレないようにその殺人された人の死体の処理はちゃんとやったげるよ」
空気がぴん、と凍り付いたように、張りつめる。

…さぁ、ただの女子高生がホントにアタシ達に依頼するのか…見物だね。
アタシは表情こそ張りつめていても、心の中はいつもと変わらない。
アタシはそういう人間なのだ。

そして神崎さんはあたしをまっすぐに見据える。
お…決心、ついたみたいだね。

「…依頼します。
貴方達に…闇万さんに。」

声は掠れ、震えていた。まるで怯えたように。
しかし、その目はまっすぐだった。

ただ一つ、憎しみという感情がはびこった、目だ。
その目に迷いは、一つも…無い。
ただ…ただまっすぐ、憎んでいる−…。
それは純白が漆黒に染まるように−…。
…いや、ある意味、純粋か。ただ一つ、憎しみだけを思っているのだから。

「…いいね、いい目だ。」
ふ、と知らず知らずのうちに微笑んでいた。
そしてソファーから立ち上がる。
「それじゃ、またここで待っててね」
あたしは静かにドアを開けて、外に出た。

そして外には…まるで人形のような容姿をした、自分の良く知った人が立っていた。