金糸雀達とお茶会を

「普通の万屋ってさ、とにかく何でも売ってたりとか、依頼されて草むしりしたりとか、犬を散歩につれてったりとか…そういうのデショ?
うちの店はそういう『表向きの万屋』じゃなくて『裏の万屋』なワケよ」
「裏、の万屋、って…?」
「例えば普通の表の世の中じゃ売ってないような暗殺器具が売ってたりとか、依頼されて暗殺したり、スパイしたりとか…そういう『裏の世界』な万屋なワケ。分かる?」
いまいち、よく分かんない…かも…。
私の微妙な表情で悟ったのか、朝霧さんはもっと詳しく説明してくれた。
「なんていうのかなー…暗殺やスパイ、完全な殺人計画から死体処理までこなす。そういう『普通の万屋じゃ頼めないようなモノ』専門の万屋なのよ。
なんていうか…『裏社会の万屋』?」

うーん、なんとなく分かったような…。

「それでさ、神崎サンは「人を殺したい」んデショ?
それも「殺し屋とかそういう他人に殺してもらう」よりも「自分の手で殺す」事を望んでるような気がするんだけどな
それでいて、「自分が殺した事がバレないような、完全な殺人計画」も望んでるでしょ」
にぃ、と朝霧さんは微笑む。
……図星だ。朝霧さんが言ったのは、私の考えている事そのものだった。
「…違う?」
「そう、です…」
私は静かにこくり、と頷く。