金糸雀達とお茶会を

朝霧さんは私の向かい側のソファーに座る。
そして口を開いた。
「えっとー…まだ、このお店について詳しく説明してなかったよね?」
「あ、うん…」
「そんじゃ、説明しよっかー」

いまいちやる気のなさそうな、彼女特有の口調で言う。
口調はやる気がなさそうでも、きちんと説明してくれるようだ。
「えっとー、まずこのお店の名前から。
このお店の名前は、「かなりあ」っていいます。金、糸、雀と書いてかなりあと読む。おーけー?」
金、糸、雀…。
あ、そういえば店の玄関のドアの上に、「金糸雀」って書かれた看板があったような…。
あぁ、あれ「かなりあ」って読むんだ…知らなかった。
「それで、このお店がなんのお店か。まぁ、ここが一番気になる所だよね。
ここのお店は…まぁ、簡単に言うと万屋?」
……万屋?
「万屋って…何でも屋の事、だよね…?」
「うん、そー。でも、ただの万屋じゃ無いわけよ」
ただの万屋じゃ、ない…?