恐る恐る振り返ってみると、そこには不気味なくらいに満面の笑みを浮かべている美男子ー…鈴村凪斗がいた。
いつからいたんだろう。
木に背中をつけもたれ掛かるようにして立っている。
凪斗は茶髪に染められたさらさらな髪を微かに吹く風に揺らしながら、ゆっくり一歩一歩私に近づいて来て、やがてピタリと足を止めると私の肩に長い腕を回した。
「ひゃっ!?」
引き寄せられる私の体。
私の顔の真横には、整いに整っている凪斗の横顔。
私の心臓が爆発しそうなくらいにバクバクいっているのに気づいているのかいないのか、凪斗は岡田君に向き直ると、ニヤリと笑って言った。
「悪いけどコイツ、俺のだから」
ー…神様、これはいたずらなんてオチャメなものではなく悪質ないじめだと思います。マジで。
いつからいたんだろう。
木に背中をつけもたれ掛かるようにして立っている。
凪斗は茶髪に染められたさらさらな髪を微かに吹く風に揺らしながら、ゆっくり一歩一歩私に近づいて来て、やがてピタリと足を止めると私の肩に長い腕を回した。
「ひゃっ!?」
引き寄せられる私の体。
私の顔の真横には、整いに整っている凪斗の横顔。
私の心臓が爆発しそうなくらいにバクバクいっているのに気づいているのかいないのか、凪斗は岡田君に向き直ると、ニヤリと笑って言った。
「悪いけどコイツ、俺のだから」
ー…神様、これはいたずらなんてオチャメなものではなく悪質ないじめだと思います。マジで。

