気がつくと、全く知らない場所に連れてこられていた。


「っ………。ここ、どこだ?」

まだ胃がムカムカする。

どこかの宮殿のような広さ。

色彩は水色で統一されていて、人工の滝が流れている。


「気がついたか。」

いきなり声がしたので振り返ると――――







―――――時雨さんによく似た女が立っていた。