水巫女の獣になった日

宮殿にいても何もすることがなかったので、とりあえず俺が担当することになった精霊街へ行ってみることにした。

精霊街に行くと言うと、沙娜と2匹は何も言わずついてきた。

「いやー、精霊街なんて久々だなー。
かわいいコいると思う?」

「知るか、この節操なしが。」

「あ、ひどい。」

「狼茉、この前のメロウは?」

「あぁシャーリーのこと?
あのコは仕事を辞めろって宮殿近くまで来たからバイバイしちゃった。」

「節操なしが。」

「さいてい。」

「…………。」

「えっ、皆冷たい!!賢斗、何か言ってよ!!」

「俺に振んな。」