「で?水龍代表ってどんなやつ?」

「私の弟だ。」

「は?」

さすがに耳を疑った。

「ほんとだよ。水龍代表は沙娜の双子の弟。」

「じゃあ、沙娜は………」

沙娜は自分の右肩を見せた。

そこにはあるはずのない光沢………
つまり鱗があった。

「マジかよ……」

「母は龍清(りゅうせい)を産んですぐに息絶えた。」

優秀な水巫女だったという。