「どうした?帝虎、狼茉。」

彼女の言葉に耳を疑った。

帝虎?

狼茉?

「えっ、あんたが時雨さんなら、まさか………」

「ああ、狼の方が狼茉。虎の方が帝虎だ。」


2匹の獣は俺の前で人間に変わってみせた。


俺を連れてきた"2人"、霧護 帝虎と日向 狼茉はその名前に入っている通りの"獣"だったのだ。