〜真 side〜

あの二人遅いな。何かあったんじゃないよな?
でも美音の手、震えてたし…やっぱり心配だ。
「ごめーん!じゃあ映画に行こっか」

…数時間後

「いや〜面白かったねぇ〜」
「何でコメディ映画?」
「だって泣いたり感動するよりもやっぱ笑いっしょ!」
「りっちゃんらしいよ」
「ありがとう!美音〜」
この二人、すげぇ仲良いな。俺も美音とあんな風に…いやいや、これはその、友達としてだ。異性とかそんなんじゃないぞ!そうだ、そうだ。
「じゃあ、次は…」
プルプルルル
「あ、彼から電話だ。ちょっとごめん」
へぇ〜。莉央って彼氏いたんだ。
ん?なら…。
「なぁ、俺という男子いるけど大丈夫なの?」
「はい。りっちゃんの彼氏さんは、とっても理解力があるんです。それに、とても大人の態度でふるまったりして、私も安心できます。りっちゃんが告白する時はとても大変でしたよ。でも、二人が付き合えて本当に嬉しかったです」