「俺も一緒に待ってていい?」
「もちろん、いいよ。」
おいおい。
りっちゃんなにやってんの…泣
しょうがない。二人に気付かれないように帰らなくちゃ。
抜き足差し足忍び足…。
「美音。それバレバレだから」
「やっぱり?」
「真くんから話は全部、聞いたよ。いいじゃない。一人や二人バレたって」
「そんなー…」
「バレちゃったもんは仕方ないよ」
「はぁ…わかったよ」
りっちゃんには逆らえない自分が憎い。
「じゃあ今週の土曜の勉強会、真くんも誘おう?」
「えっ!?」
りっちゃんよ。どっか具合悪いの?言ってることおかしいよ?
「いやなの?じゃあ勉強会じゃなくて映画にしよっか」
「えっそっち?」
「はい、決定〜」
「イェーイ」
「五十嵐くん!そこのらないでくださいっ!」
もう、これからどうなっちゃうの?