成人式が終わりそれから一ヶ月を経とうとしていた。
今日は特別な日だから仕事は休み。
「ついたぞ」
真の車で(もちろん普通の)お墓まできた。水をあげてお線香をたいて、私は手を合わせた。
「お父さん、私をここまで育ててくれてありがとう…」
今日はお父さんの命日だ。大好きなお父さんが死んで命日になるといつも悲しんでたけど今は隣に大切な人がいるからそんなに悲しくないんだ。だから大丈夫だよ。お父さん。
「さぁ、行こうか」
「うん」
早くお墓参りが済んでしまってまだ午前11時だった。
「久しぶりに映画でも観に行こうか」
「そうだね。でも何観るの?」
「やっぱり…」
「「コメディ映画!」」
「ぷっw」
「はもったなww」
私達は昔みたいに映画に行き、カラオケに行った。
カラオケ店から出ると雨が降っていた。
「ドライブしながら、車の中で雨宿りするか」
「そうしよ」
ドライブしていくと懐かしいところにきた。5年前とあまり変わってない。そのまま進んで行くと思い出の場所があった。
「俺たちここで両想いになったんだよな」
「そうだね。すごく懐かしいね」
「そうだな。おっ?雨が止んだぞ」
「本当だ!」
車から出るとあの時みたいにキレイな虹が出ていた。