「そういえば真くんは？」
「真はもうすぐ来るよ」
するとリムジンが来てざわざわし始めた。中からイケメンが出てきて私の前に来た。
「よっ。久しぶりだな。美音」
「真！おかえり！」
私は真にギューっと抱きしめた。真は高校を卒業してお父さんの助手として作曲を目指していて海外に行っていた。
「あれ？莉央、お腹だけ少しでかくね？まさか…」
「そう妊娠したの。もうすぐ6ヶ月になるの」
「そうか。おめでとう！相手はあの彼氏さん？」
「そうだよ。まだ結婚はしてないけどこの子を産んだら結婚をするの」
りっちゃんはもう既に母親の顔をしていた。私よりも立派だと思う。
「りっちゃんならいいお母さんになるよきっと」
「そう？ありがとう」
こうして私達は5年ぶりに再会してそれぞれの道へと歩んで行った。