君の扉〜私の心と 君の鍵〜

〜真 side〜

正直にいうと仲直りできるかは分からない。だけど、やってみる価値はある。
俺は天音のクラスに向かった。
「天堂 天音っているか?話があるんだけど」
「いるけど、あまり話したくないんですけど…」
「呼んでくれたら嬉しいなぁ」
「はっ、はい!呼んできます!」
ふんっ俺のスマイルに勝ち目なしってな!
「呼んできました!」
「ありがとう」
「いいえ!」
天音はイラつきが顔に出てこぇー。
「何の用?」
「美音の事なんだけど」
「あいつの話はしたくない」
「いいから聞けって」
「何よ」
「まぁとにかく聞けって。今年のコンテストで天音と美音、どちらかが優勝したら勝った方の頼み事を聞くっていうのはどう?」
「は?意味わかんないんだけど」
「だからもし天音が勝ったら美音に何をやってもいい」
「そんな事したらあいつ死ぬよ?」
「なんでだよ」
「だってあたしが勝ったら絶対に死ねっていうから」
「そんなの百も承知さ。美音もやるって言ってた」
「は?」
「どうする?やる?」
「そんなの…やってやるわよ」
よし、これで勝負ができる!
「ただしずるはなし」
「わかってるわよ」
「俺の美音が絶対勝つからな!」
「負けないから」
よぉしこれから特訓だ!