〜美音side〜

今日のあの二人おかしかったなぁ。
何かよそよそしかったし、何かあったのかな?
少し心配だな。また来週、勉強会するし聞いてみよっかな。

…翌週

うーん。遅いなぁ。いつもならとっくに来てるのに…。
交通事故に遭ったとか!?ケータイに電話してもつながらないし、どうしよ…
だんだんと過呼吸になってくる…息が…苦しい…。
私は無意識にバスルームに行ってカミソリを手に持っていた。大きな音がしたけど、そんな事は気にせず手首にあてて切ろうとした瞬間…。
「美音っ!」
私は我に返った。
「美音!大丈夫か?何でカミソリなんか…」
「…ちゃんは?」
「え?」
「りっちゃんは!?どこなの!?」
「莉央は風邪で来れないって…」
風邪か…よかった…裏切られたかと…。
「ごめんな。すぐに美音のそばにいてやれなくて…」
五十嵐くんが私を抱きしめてる…?
「なんで…?」
「だって美音の事が好き…じゃなくて友達…」
「今、なんて?なんて言ったの…?」
今…「友達だから」って言った?あの時のことが…!
やだ…やだ…やだっ!天音なんか…友達じゃないっ!
「友達じゃない…友達じゃない…友達じゃないっ!」
ドンッ
私は五十嵐くんを突き飛ばした。