桜散る夢 ~愛を誓う~




土方「っ...分かった。

斎藤、そいつの縄をほどけ。」


斎藤「御意...。」


斎藤の手により縄がほどかされ、

零は軽く肩をまわした。


随分きつく縛られていたようで、

縄のあとが痣となっていた。


零「ふぅ。

んじゃ、証拠を見せねぇとな。」


零はそう言うと、

懐を探って携帯電話を2つ取り出した。


土方「なんだそりゃ?」


零「これは携帯電話といって、

遠くにいるやつと、

会話や文のやり取りが直ぐにできる

ものだ。

つってもわかんねぇだろうから...。

お前、1つ持ってろ。」


零はそう言うと土方に1つ渡し、

圏内なのを確認すると

電話を掛けた。


『♪~』


土方「?!なんだ?!!

こいつから音が!!」


零「ここを押して、

俺のように耳にあてろ。」


零が指示したように、

携帯電話を土方は耳にあてた。


零『聞こえるか?』


土方「つっ?!

お前の声が、ここからする...。」